「ねぇ、心。抱き締めてもいい?」

店を出て、真と夜道を歩いている時だった。
真は唐突に聞いてきた。
もう真に惚れてしまった私は頷く。
真は優しく私を包み込んだ。




「心…………大好きだ。離れたくない。」

「真………私も、好きだと思う。真のこと。」

腕の中は、とても温かかった。

「心………俺の家、すぐ近くなんだ。もう少し、一緒にいたい。いい?」



また、私は頷いていた。