ゆっくりとお風呂に入ったのに、まだ進君は帰ってこない。 もう、十二時はとっくに回っていた。 「遅いなぁ、進君。」 進君を待とうと、テレビをつけて、ソファに座る。 ―……疲れたなぁ。― 真由の話してくれた過去、そして先程の、ひろの告白。 疲れは、私のこころにもきていた。 限界が、近かった。