―進君、もう帰ってるかな?―
進君は今まで帰りが十二時を越えることがなかった。今は十一時。
「あ……カギ閉まってる。」
じゃあまだ進君は真由と一緒なんだ……。
真由は、進君は真由のことを今も想ってるなんてあり得ないっていってたけど……やっぱり、真由は進君にとって特別なのだろう、と思う。
預かっている合鍵でドアを開けて家に入る。
大分、この家の暮らしに慣れてきた気がする。進君はいつも私に優しくて、早く帰ってきたら料理を作ったり、家事をしておいてくれた。
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