送るから。というひろの横顔を、私はもう昔のように愛しく眺めることができなくなった。 時の流れは、色々な変化を人に与える。 「私、ひろのこと大好きだったよ。甘えられなかったけど、私なりに、想ってた。」 「……お前を、手放さなければ良かった。」 そういったひろは私から顔を逸らしたけど、一瞬だけみた、瞳に輝いたものは、見間違いじゃないと思う。 ひろの、気持ち。