もちろん、ひろのことも好きだった。大好きだった。

昔の記憶。ひろから別れを切り出された私は寂しくて。辛くて。
ずっと泣いてた。

でも、真の想いを知った私は、真を想った私は、もうひろをそういう対象としてみることができないんだ。





「心?どうかした?」

ひろと食事をしても、考えるのは……真。

「ひろ……。ひろはどうして最近私に優しいの?……私に、同情してるの?」

「心。違うよ。同情じゃない。俺……今度こそ、心の支えになりたい。」