嬉しかった。
進君に真の話を聞くこと。
真との記憶を彼と共有すること。



私は、進君の前では何故か素直になれて、心が穏やかになれた。
進君は、広かった。
大きかった。
強かった。




こんなにも、私を包み込む人はいなかった。


毎夜、進君と私はいろいろなことを話した。
それは、治療を兼ねていたはずだけれど本当に自然で無理がなくて。
私は全てを正直に話す事が出来たし、不安も、悲しみも、乗り越えられるような気持ちが少しずつしてきたんだ。



進君がいなければ、私は出口のみえないトンネルから、光をみつけだせなかったと思う。