俺はその後、すぐ隅田先輩に電話をした。 隅田先輩とは大学のサークルで出会い、社会人になった今でもたまに飲みに連れて行ってもらう間柄だ。 『おう、どうした?』 「急にすみません!あの、研究開発部に女子いますよね?」 すると一瞬考え込んだような間があく。 …先輩とあまり親しくないのか? 『…もしかして桐生か?』 「桐生さんって言うんですか!?さっき研修に来てた子なんですけど」