愛? …誰が、誰を? 私は眉間にしわを寄せて先輩を見る。 「…何の話ですか?」 しかし、先輩は首を横に振るのみだった。 ―――愛だの、恋だの。 そんなものを望んだことなんてない。 だって、それは永遠じゃないでしょう? 知識やお金は私を裏切らない。 …そう思って今まで私は生きてきたんだから。