―――それから数日後、私はカレンダーを見ながらふとため息をついた。 あと3日で誕生日なのだ。 …もちろん言ってない。 言ったらなんか催促しているみたいだし、自分からなんて気恥ずかしくて言えない。 「…どうしよっかなぁ」 ―――あの日以来、私たちは付き合うことになった。 だけどやっぱり素直になりきれなくて。 本当は、祝ってもらったりしたいくせに。 私はカレンダーを見つめながらぼんやりとそんなことを考えていた。