なあ!とちょっと声のトーンを上げたユーリはウキョウをチラッと見た。
『後で飲みに行かないか?
明日は日曜だ!たまにはいいだろ?』
あまりにも嬉しそうにユーリが言うのでウキョウは思わず吹き出した。
『俺で良ければ付き合うよ。』
その言葉にユーリはにぃっと白い歯を見せて笑った。
帰宅すると静かだと思っていたコーディはどうやら荷台で寝てしまっていたらしく、全く起きる気配がなかった。
無理矢理起こそうとするユーリを制してウキョウはコーディを担いで玄関へと向かった。
『おかえり!…え!?コーディ寝ちゃってるの!?』
出迎えたミーシャがウキョウに担がれたコーディを見て眉を寄せた。
ウキョウはミーシャを『まぁまぁ』と宥めながらコーディの部屋まで運んでやった。
『ったく、幾つになっても子供なんだから!』
ミーシャも対して変わらないのに、まるで母親のように腰に手を当てる姿にウキョウはクスッと笑った。
『…今笑ったでしょ…』
『かわいいな、ミーシャは…』
そう言ってミーシャの頭を撫でるウキョウに彼女は顔を赤らめた。
『なっ…!子供扱いしないでよね!』
『はいはい。』
プリプリと怒るミーシャを軽くあしらいながら3人で食事を取る。

