『…ドキドキする…。』
『…お前は関係ないだろ…』
『そうなんだけどさ~…』
ブツブツと何かを語るニックに適当に『はいはい』と返事をしているとカーテンが開く音がして振り返った。
『お待たせしました!とてもお似合いですよ~』
店員がそう言ってバージを外へと促す。
恥ずかしそうに出て来たバージを見てニックが『wonderful…!!』と目を輝かせた。
『ん。可愛いじゃないか。』
『…ちょっと丈が短くないですか…?』
ミニスカートの裾を気にして引っ張る仕草に右京はクスクスと笑った。
『その方が動きやすいだろ?』
『でも…』と口ごもるバージに見かねた店員はレギンスを持って来てくれた。
『とても肌がお綺麗なのに』と残念そうな店員にニックも『まったくだ』と賛同したが、バージは断固としてレギンスを譲らなかった。
『なぁ、クロウ…』
『ん?』
『バージってさ…下着とかどーしてんの?』
『しらねーよ…俺に聞くなよ…』
さすがにソレを買うのは自分達には無理だ。
『…打ってつけのヤツが居るじゃないか…』
首を捻る右京にニックが口角を上げた。

