『隠し子って言うのはな?クロウが欲望に身を任せてだな…』



『だぁ~~~~!!要らん事教えるな!っつーか何で俺限定なんだよ!!』




少年達は頭の上をクエスチョンマークが3つくらい浮かんでいそうな顔をして右京とマイクを眺めた。



『よくわかんないけど、また教えてよ!』



『おぅ。気をつけて帰れよ!』



元気に手を振りながら走って行く少年達を見送って右京はマイクに向き直った。




『ところでまた隣人をいじめてるらしいな?』



『人聞きの悪い事言うなよ!泣いて喜んでたぜ?』



『…違う意味で泣いてたんだろ?ついでに喜んでんのはお前達だけだ。』



呆れる右京にマイクはニヤリッと笑った。




『シノブは元気か?』



『ああ、元気だよ。マイクとジェイに会いたがってた。』



『やっと俺に乗り換える気になったかな?』



『…はぁ?』




マイクは凄む右京に『冗談だよ』と首を竦めてクスクスと笑った。



『来週からまた大学通うから、あと一年よろしくな。』



『もちろんだ!週末飲みに誘うよ。』




去っていくマイクを見送ってふぅと小さく息をついた。



色々と突っ込まれなくて良かった…。