「つまり、俺が忍とどんなセックスをしてるのか…て事?」
「だってマンネリにならないって言うから、気になるじゃない!」
そう言うセリとクミに「知りたい?」と声を潜めた。
思わず身を二人は乗り出して「知りたい!」と答える。
「…想像を絶する様な“修羅場”だよ…」
「………はぁ?」
「だってコイツさ~…」
「いやああああ!駄目!それ以上言わないで!」
慌てて右京に抱き付く忍に、右京はゲラゲラと笑いながらトレイに空いたグラスを乗せた。
「まぁ、俺より忍がすげぇって事かな?」
そう言って右京はカウンターに下がって行った。
「…忍が…?」
「…えっ?意味が判らないんだけど…」
「も~ヤダ!この話やめよ~よ!」
懇願する忍を無視してセリとクミは「右京君、話の続き~」と右京を呼ぶ。
グラスビールを持って来た右京を「意味が判らないんだけど…」と拘束する。
「っんだよ…どんなんでもいいじゃねぇか!」
あまりのしつこさに右京もうんざりする。
「これ飲んでさっさと帰れ!エロガキ!」
右京はセリとクミの頭をベシベシと叩いて戻ってしまった。
結局最後まで謎は謎のまま二人は帰る事になるのだった。

