壁を伝う手を右京に掴まれてビックリして振り返った。
「…電気…いらない…」
「だって…真っ暗じゃない…何も見えないよ?」
「俺は見えるから大丈夫。」
自分を見つめる右京の右目が妖しく光る。
忍は壁に押し付けられて心拍数が跳ね上がる。
やっと暗闇に目が慣れて至近距離にある右京の顔がちょっと見えた。
「…まさか襲うつもり?」
「ん…どうしようか迷ってる。」
その声が優しくて思わず彼のシャツ引っ張って引き寄せた。
唇に触れて漏れる吐息を合図に求め合う。
「シャワー浴びたい…」
「…後でね…今はダメ…」
自分を放さない右京に戸惑う。
Tシャツの裾から侵入した右京の手をが背中を這い上がる。
空いた手が忍のベルトを外す。
─!?…ここで!?
右京が自分を求めてくれるのは嬉しいが、急な展開に焦る。
「ま…待って…!」
「待てない…」
力で右京に勝てるはずも無く、パンツを脱がされあっという間に快感へと誘われる。
こんなに余裕のない右京は初めてで、自分に触れる彼の腕を留め様と抵抗するが力が入らない。
「愛してる」と囁く右京の声にも答える事が出来ないくらい激しかった…。

