忍の腰を抱き寄せ彼女の耳元に何か囁く右京…
それにクスクスと笑う忍…
あまり釣り合ってないと思っていた二人だが、こうして見ると不思議な位お似合いのカップルだとコーディは思った。
彼はハッとした。
─そうか、こういう事だったのか!
『ウキョウ!僕わかったよ!』
『あ?…なんだ急に…』
首を傾げる右京にコーディは興奮気味に目を輝かせる。
『“オトコ”になるのに何で相手が必要なのかだよ!』
『…はぁ?』
『紳士的な行為が自然に出来る様になったら“オトコ”って事でしょ!?』
突拍子もないコーディの発言に忍が右京を睨んだ。
「あんた何を教えてんのよ!」
「違う!それはユーリが…」
「信じられない…!こんな純粋な少年に…」
忍の剣幕にたじたじになる右京をコーディが面白そうに見つめる。
「だってさ…コイツがあまりにもチェリー過ぎるから…」
「いいじゃない!右京と違って見境なく何処でも襲うよりマシよ!」
「なっ!?…ちゃんと場所くらい弁えてるよ!」
「どーだか…!万年発情期の右京が言っても説得力ないわ!」
「お前、人の事言えねぇだろ!?」
ヒートアップする二人がコーディは段々心配になって来た。

