その笑顔にホッとして彼女の傍にコーディは腰を下ろした。
『…あなた、もしかしてユーリの弟さん?』
『うん、お姉さん“シノブ”でしょ?』
『あら、よく判ったわね~右京の世話、ありがとうね。』
柔らかい笑みを浮かべる忍にコーディは頬を染めた。
『ウキョウが今日“シノブ”を連れてくるって言ってたから、探しに来たんだ。』
『さっき暴れてたから疲れたみたい。』
『ウキョウが?』
『うん。きっと身体が鈍ってんのね。』
そう言ってクスクスと笑う忍に釣られてコーディも笑う。
『…誰が鈍ってるって?』
『あ…起きてたの…?』
『…暴れてたのは俺じゃなくて忍だし…。』
『失礼ね!誰のせいよ!』
忍の膝枕から起き上がると右京はコーディに目を向けた。
『学校終わったのか?』
『うん!ねぇちゃんがまだ帰ってないって言うからここだと思って…』
そうかと言ってコーディの頭を撫でると右京は立ち上がって伸びをした。
右京は忍に手を差し出す。
当たり前の様にそれを握り返す忍の自然な一連の動作をコーディはポカーンと口を開けて見ていた。

