「涙目な君も可愛いね」


「お願いです、話して下さい!!」


そんな抵抗しても全くダメだった…。


「(ヤダ…、またあんな風になるのはイヤっ!!)」


えっ…、私今なんでこんなこと思ったの?


あんな風って何?


でも、今はそんなこと考えてる場合じゃないか。


取り合えず、この状況何とかしなきゃっ。


だけど…、自分じゃムリだよ…。


「(怖いっ…ヤダ、…怖い…誰か助けてっ!!)」


そうお願いをするけど、実際は怖くて声に出して助けを求めることも出来なかった。


私…このままどうなっちゃうんだろう…?


そんな時、ふと土代先生の顔が浮かんだ…あの優しい、笑顔が。