「おぉ。じゃぁな」


そう言って、店を出ると俺は帰り道を急いだ。


それから家へ着くと、直ぐに着替えを済まし、舞凛からの手紙の封を開けた。



――――――――――…。



手紙を読み終えると、涙が出そうになった…。


同時に、心が温かくなり、嬉しくも思った。


早く、あいつを迎えに行きたい…。


早くあいつに会いたい…。


会って抱き締めたい…。


ちゃんと、俺自身の気持ちを伝えたい…゛好きだ″って伝えたい。


そんな思いが湧き上がって来た。


もう直ぐだ…もう直ぐだから待っててくれ、舞凛。


[和哉side 終]