貴方と私の秘密の関係

[和哉side]


「うん…。だから、キス、なんかしてない」


そう言われ、驚いた。


じゃぁ、俺が見たあれは…、あいつが仕組んだこと?


確かに、俺の位置からすれば、キスしてるように見える。


マジかよ…勘違い…。


あいつにしてやられたわけかよ…。


だけど、キスしてないことがわかって、ホッとした。


本当はずっと気になってて、スゲェー聞きたかった。


だけど、舞凛を怖がらせたし、浩介から聞かされたあの話のこともあって、

どうしても聞けなかった。


合宿では、避けられてて、スゲェーキツかった…。


この年になって、ようやく好きな女に避けられるのが、

こんなにもキツイものなんだって初めて知った。


それもあって、一番最初の授業はかなり緊張してたんだ。