こうやって、見てるだけで想いが伝わったらいいのにな…――――。


「…り、ま…り、まり、舞凛!!」


「ひゃぁっ!!」


「おいおい、初っ端からどうした?」


「えっ、あっ…(今、授業中だった…。私ったら、何考えてるんだろ…。

和くんをこうやって見てるだけで良いって思ってたはずなのに…。私ったら…)」


「舞凛?」


「(ドッキ… あっ、ごめん…。何でもないの…」


貴方に名前を呼ばれる度、高鳴るこの鼓動…。


優しく呼ぶ貴方の声にいつもドッキとしてしまうの…。


和くんは知らないだろうけどね…?


「…そっか、じゃぁ、続きな」


「うん」