最後の奴が言い終わった。

繭は・・・

頭を上げていない。

司会者が他にいないかと言った。

俺は誰かに押された。

「高井・・・」

「行ってこれば?」

「・・・」

「大丈夫だって、他の男に取られてもいいの?」

その言葉を聴いて俺は無意識に手を挙げステージに向かっていた。

『お、じゃあ君!前へどうぞ!!』

ステージに上がって頭を下げている繭にこういった。

『西森十夜。繭、俺が守ってあげるから』

繭は少しずつ顔を上げた。

・・・そして


繭は司会者にマイクを手渡され、

『十夜君』

「ん?」

『守ってくれるの?』

「あぁ永遠にな」

そう言って俺は繭を抱きしめた。

高井に感謝だな。

『王子と姫のカップル成立だーー!!』

「繭~~おめでと~~」

「葉月さん、おめでと」

「神崎さん」

神崎・・・あの3年か

「ありが・・・ひょわっ」

俺の物になった繭を抱き上げた

「お姫様だっこでしょ」

「う、うん///」

今日、彼女が出来ました。

名前は葉月 繭。

俺の永遠のパートナー

ぜってー守ってやる。