いよいよ2学期も今日が最終日、終業式なんてものも無く、普通に授業を受けている。



最後の小テストを受け、冬休みの課題を手に漸く帰宅だ。



流石の美華も、今日は真っ直ぐ帰宅したいと言うので、バイクの後ろに乗っけて自宅まで送り届けた。



この時期になると、さすがにバイクは寒かったが、スカートの下に体操服を履いただけの美華はもっと寒いだろうなぁ。



さて、明日からは冬休みだ!



って言っても、遊んでられないんだよなぁ…。



来年の1月19・20日はセンター試験だ!



ラストスパートを掛けるように、冬休みの間は毎日朝から晩まで猛勉強をしていた。



そして、明日からまた学校である。



美華とは電話では話していたが、この2週間一切外に出ず勉強ばかりしていたので、会うのは久しぶりだ。



運動不足になっていた俺は、庭に出て正拳突きや回し蹴り、縄跳びやヒンズースクワット等をして体を動かした。



2時間もしていたら、汗をかき体から湯気が上がってきた。



そこに姉貴が遣ってきて縁側から、



『あんたも暇だねぇ。

良くもまぁ2時間もそんなこと遣ってられるよ!

ご飯が出来たってよ!

さっさと着替えてリビングにおいで。』



「分かった姉貴!」



『そろそろ髪切ったら!?

ボサボサだよ。』



「伸ばしてるの!

これをワックスで固めたら手櫛でかっこよくすんの!」



『まぁ、色気付いちゃって!

このマセガキが!』



「相変わらず口悪いねぇ姉貴は!

彼氏にばらしちゃお♪」



『しばかれたく無かったら余計なこと言わないで、早く来なさいよ。』



「は~い!」



上半身裸になってタオルで汗を拭きながら脱衣場に濡れた服とタオルを置いて、自分の部屋でTシャツに着替えてからリビングに行くと、もう既に皆食事をはじめていた。



俺も手を併せて頂きますと言ってから箸を持って食事を始めた。



正月の間は法事のような料理ばかりだったけど、今晩は刺身の盛り合わせが山のようにあった。



腹一杯になった俺は、風呂に入ってからまた少し勉強をして明日の用意をして、今日は早めに寝ることにした。



毎日、深夜まで勉強していたのでなかなか寝付けなかったが、2時間以上も運動をした後なので、いつの間にか夢の中に入っていってた。