恥ずかしがり屋な君と無自覚な私



「小春ちゃんの笑顔可愛いから、男だとキュンっとくるわけ…キスしたくなっちゃうんだよねぇ…まぁオレは美由一筋だから」

「黙れ変態野郎」


みっちゃんの口から聞き慣れない言葉が…。


って…ん?キス?…キスって…あのキス!?


ボンって音がするみたいに私の顔が全身が熱くなる。


「えっ?小春?顔真っ赤だけど…大丈夫?」


心配そうに私の顔を覗き込むみっちゃん。


私の目はみっちゃんの唇にいっていた。


だってみっちゃんの唇はプルンッとしててきれいなんだもん。

私は…カサカサ?ちゃんとリップクリームしてるんだけど…。

ちなみに私のリップクリームはストロベリーの香り。


「小春、ちょっと聞いてる?」

みっちゃんが私の前で手をふっている。


唇にいっていた目がみっちゃんの目にいってみっちゃんと目があった。


「えっ?あっ…ごめんね?聞いてなかった…」


私はクシャっと髪を触った。


「だーかーらー、あーれ、あんたに告白しに来た子じゃないの?」


みっちゃんが指差した方を見ると男の子がこっちを見ている。

告白…か…。


チラッと橋本くんの席を見ると橋本くんはどこかへいっていた。


はあ~、やっぱり…またどこかに行ってる…。


私は立ち上がると、その人が待ってるドアまで行った。


「ごめんなさい気づかなくて…」


「いや…あの…ちょっといいかな?」


男の子は恥ずかしそうに頭をかく。


「それじゃ、屋上なら誰もいないし…」


「そうだね」


男の子はニコッと笑うと歩きだした。


告白…橋本くんなら嬉しいのに…。


こういうのは苦手…。