「そ…そっか…」
来てくれるって期待してたぶん…勘違いって分かると凄くショックだ…。
「鮎川、小春冗談本気にするぐらいだから…」
「分かってるよ、ごめんね小春ちゃん、気のせいって言うのはウソ、彩翔きてるよ♪」
ニコニコと笑う冬聖くん。
本当に?
「でも、小春ちゃんって笑うと可愛いんだね♪」
ニコッと笑顔で言われて、私は恥ずかしくなった。
か…可愛いって…。
「ちょっと、小春に手出したらあんたけっ飛ばすかんね!」
みっちゃんは立ち上がって冬聖くんを睨む。
「大丈夫だって!オレが好きなのは美由だけだから♪ヤキモチなんて嬉しいなぁ~」
「あんたどんだけプラス思考なのよ!?てゆーか妬いてないし!」
そんな言い合いをしてたら、橋本くんが後ろのドアから入ってきた。
は…橋本くんだ…。
「小春!チャンスだよ、おはようの挨拶しておいで」
小声でみっちゃんが言う。
チャンスって言われても…。
「む…無理だよ…」
「無理じゃない、ほら立って!」
私は渋々立ち上がる。
「ほら行った!」
そう言って私の背中をおもいっきり押した。
「キャッ」
私は勢いをつけて橋本くんの方へ行った。
と、思いきや…。
激突した。

