恥ずかしがり屋な君と無自覚な私



橋本くんは、出ようとドアを開けた。


「…!?」


橋本くんはドアを開けて固まった。


…?


「橋本くん?」


橋本くんの体で前が見えなかった私はひょこっと顔を出した。


そこで目にしたのは、みっちゃんと冬聖くんの姿。


「お前ら何してんだよ?」


「えっと…どうしてんのかなぁって思って」


苦笑いしながら冬聖くんは起き上がった。


多分、ドアに耳を押し付けて聞いてたから、ドアが開いたと同時にこけたんだなぁ…。


「お前らも悪趣味だな」

「橋本くん!だからあれはたまたまなんだってば!」


私は必死になって橋本くんに訴える。


「どうでもいいけど、小春のお弁当美味しかったの?」


「あぁ、旨かったよ」


橋本くんを見上げて顔を見ると、橋本くんは目を逸らしてほっぺをポリポリとかいていた。


「そっ、ならいい、鮎川行こ」


そう言って、みっちゃんと冬聖くんは行ってしまった。


…?


「よく分かんねー奴ら」

そう言って、橋本くんは屋上を出ていった。