「もっと笑ったらいいのに…」
そしたら怖いなんて思わないのに…。
でも、そしたら橋本くんと話せなくなるかも!
もともと顔はかっこいいし、金の髪とピアスを取れば絶対モテるもん。
女子の人気になるかも…。
「やっぱり、今の言葉なし!私が橋本くんと話せなくなっちゃう!」
「俺だって嫌に決まってんだろ、なんでわざわざ笑いたくないときに笑わなきゃなんねーんだよ?」
それもそうだよね…。
「ごめんなさい…」
「いいけど、お前はあんまり笑わない方がいいんじゃねーの?」
「どうして?」
「どうしてって…。自覚してないのか?」
「何を?」
「いや、なんでもない」
…?
なんのこと話してるんだろう。
自覚って何を自覚してないのか私には分からない。
「んじゃ、食ったし戻るか」
「う…うん」
立ち上がった橋本くんの後に私も立ち上がった。
「わっ!?」
立ち上がった拍子にバランスを崩して私は前にこけた。
「三日月!?」
どうしよ!絶対痛い!
「あっぶねぇ…」
痛くない…?
目を開けると橋本くんが私を支えてくれていた。
「あっ…」
橋本くんと目があって私は言葉を失った。
だってキレイな顔が近くにあるんだもん!
私は橋本くんから離れた。
目をあわせられない。
どうしよう…ドキドキしてるし体中が熱を浴びたように熱い。
「あっ…ありがとう…」
お礼はちゃんと言わないと…。
「別に…。ほら教室戻るぞ」
「うん…」

