恥ずかしがり屋な君と無自覚な私



「そんな嬉しいことか?」

「少なくとも私には…」


確かにね…。


橋本くんから見たらたかがお弁当だけど、私から見たらたかがじゃない。


とても大事な時間なんだよ…。

橋本くんが好き。


その気持ちは一年の時から変わらない。


「橋本くんが、私のこと好きになってくれるかもしれない大事な時間だもん」


「そっか…。三日月って俺のどこが好きなんだよ?」


「えっとね…。自己中だけど優しいとことか…。不良っぽくて怖いけど、笑うと可愛いとことか…。全部かなぁ」


指をおりながら言っていた私は言い終わると橋本くんの顔を見た。


橋本くんは私から目をそらしながら顔を服で隠していた。


もしかして…。


「照れてる?」

「照れてねーよ…」

「でも、顔赤いよ?」

「うるせぇ」

「今思い出した、橋本くんが照れ屋なこと私一年の頃から知ってたんだ、告白されてるとこたまたま見っちゃって…。ホントは止めとこうと思ったんだけど橋本くんの顔に見とれちゃって…」


あはは…。と私は苦笑いした。

あのときの橋本くんは助けてくれた時とは違ってかわいくて、思わず見とれてしまっていた。

「お前趣味悪い…」

「だから、あれはたまたまで!」


あぁどうしよう…嫌われた?


「嘘、お前が俺のこと好きなの分かったから」


ニコッと笑った橋本くん。


ずるい…。そんな笑顔私見たことないのに見せるなんてそんなのずるいよ…。


だから、諦めがつかない。


「私橋本くんの笑顔好きなの」

好きっていうか大好きなんだ…。


「なっ!?キモイだけだろ笑顔なんて!!」


「橋本くんの笑顔はキモくないよ!むしろ、可愛いって思う…」


「バカだろお前…」


溜め息混じりに橋本くんは言った。


バカじゃないもん…。


ただ好きなだけだもん…。