恥ずかしがり屋な君と無自覚な私



ガチャッ


男の子が屋上のドアを開けて、私はお礼を言って中に入った。

その後ろから男の子も入って来た。


この前のがあるからかな?


少し怖いな…。


「あの、俺三日月さんのこと好きなんだ」


唐突だな…。


「ごめんなさい…」


私…好きな人がいるのに…どうしてあそこで断らなかったんだろう…。


「そっか…なら俺たちいい友達になれるかな?まだ少し時間かかるけどさ!」


男の子はニコッと笑った。


「うん、なれるよ」


「ありがとう、それじゃ俺教室戻るから」


そう言って男の子は屋上から出て行った。


いい人だったな…。


バンッとすごい音がして私はドアの方を見た。


「は…橋本くん?」


「三日月!」


橋本くんはすごい勢いで私の肩を掴む。


「冬聖から三日月が連れ去られたって聞いたから来たんだけど何もなかったのか!?」


「連れ去られたって…私呼び出されて来ただけだよ?」


「…っ!?」


橋本くんはびっくりした顔をした後、一気に顔を赤くした。


ま…真っ赤だ…。


そして、橋本くんは手を口元に寄せた。


「冬聖のヤロー…はめやがった…」


…??


なんの話だろう…。


「見てんじゃねーよ…」


「ご…ごめんなさい…」


「とにかく、無事で良かったじゃん、教室戻るんなら戻れよ」

「橋本くんは?」


「俺はもうちょっとここにいる」


さっきと違ってなんかかっこいい…。


風でなびく金髪の髪がキラキラしてきれい…。


「わ…私もここにいる!橋本くんのこともっと知りたい!」


「……」


はっ…!


私、告白したようなものじゃん!


なんで知りたいなんて言ったの!?


橋本くんの顔を見ると、びっくりしたような呆れたような、そんな顔をしていた。