恥ずかしがり屋な君と無自覚な私



「ねぇ、橋本くんって好きな人いるのかな?」


「いるんじゃないかな?あれだけかっこよかったら…」


私とみっちゃんは後ろから来た友達と笑ってる橋本くんを見つめる。


朝から…橋本くんと話せただけでもよかったって思わなきゃ。

彼女になりたいとか、あの笑顔を私にも向けてほしいとか、そんなこと思っちゃいけない…。

好きだから欲張っちゃいけない。


好きだから相手のことも考えなきゃ。


「ねぇ、小春、恋って難しいよね…」


…?


「みっちゃん?」

「優しくしようって思うんだけどできなかったり、好きなのに素直になれなかったり…ねぇ小春、後悔…しちゃだめだよ?」

「うん」


みっちゃんの様子がおかしい…どうしたんだろう…。