*はっぴーらいふ*




わたしたちは、いつも一緒にいた。



幼稚園に行くときも、
公園に行くときも、
小学校へあがっても、それは変わらなかった。





でも、小学校の卒業式の翌日、
千尋くんは隣町に引っ越してしまった。




理由は千尋くんのお父さんがお仕事で転勤になってしまったから。



隣町までは電車ですぐだけど、
わたしは、一度も会いに行けなかった。





離れて、気づいてしまったから。

千尋くんが好きって。