会話から一時間近く経った頃、 「じゃあ俺、帰るわ」 耳元でいつもの雨宮がボソッと呟いた。 あ、帰るんだ…。もう遅いもんね。 雨宮ママが心配してるだろうし。 「わざわざ送ってくれてありがと」 「おう。さっさ寝ろよ」 「あと…気をつけて帰ってね」 「はいはい、ありがと」 雨宮はそう言って帰ってしまった。 そしてその日の夜、雨宮から無事に家についたとメールがありました。