《短》私の秘密★【完】

―那々 SIDE―



「―――音々っ!!」



私の前を通り過ぎた音々。

私は亮英と辰己先輩の腕を掴んだ。



「音々を止めて!!」



「“止めて”って何や」



辰己先輩は音々たちが歩いて行った方向を見ながら訊いて来た。

…付き合ってるんだよね?

音々は何も言わなかったの?

まぁ、あの子が変わったのは、あれが原因だもんね。

亮英に話すのも、反対されたし。



「…杏先輩は中学時代、私をイジメてました。音々は私を助けてくれた。でも、仕返しに杏先輩は、彰介っていう、私たちの親友を、歩道橋から突き落としたんです。音々が彰介と一番、仲良かったから、彼氏と勘違いして…」



私はそれだけ教えて、一先ず音々を止めに、2人を追い掛けた。