お昼に買っておいたお茶を飲みながら、私は「タツはモテるんでしょ?」と、亮英に訊く。



「そりゃあな」



「私、イジメられるかな?」



「お前をイジメるヤツが居たら見てみたい」



…何でだよ;;

意味不明な事を言う亮英に、私は「馬鹿でしょ?」と言い、参考書を膝に開き、シャーペンを手にした。



「ここでも勉強かよ?」



「うん。就職したいなら、“成績は上位でな”って、親に言われたし」



どうしてあの顔で、厳しいのかと言えば、“あの顔”だからだ。

余所様に太刀打ちするには、頭脳面でしかないのだ。

容姿面では確実に敵わないから。

両親はプライドの塊。