それから私は、棚橋くんのお仕事が終わるまでココアを飲みながら待つことにした

マスターと棚橋くんの姿を眺めていた私は、いつの間にか意識を手放していた











「お前が女の子を連れて来るとはなぁ…」

「なんだよ…」

「しかも、あんなにちっちゃくて可愛い子…」

「ニヤニヤするなよ。キモいよ?」

「惚れたのか?」

「…」

「ちょっと、無視ですか?優夜くーん」






こんな会話が繰り広げられていたことを私は知らない