愛の天使が舞い降りた


「わざわざ来たんだし、デートでもする?アイツのお望み通り」


予想外の誘いに、振り向く
今、なんて言った?


「え…?デート?」

「そ。暇だし。行く?行かない?」


普通だったら、行かないけど…

振り返って見た、彼の顔がちょっとだけ微笑んで見えたのがいけないんだ


「い…行く!」


気付けば、棚橋くんの誘いに乗っかっていた


「ん。じゃ、行くよ」


っと言って、歩き出す棚橋くん

その背中を追いかけるように、私も歩きだした