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その日は晴天で、秋晴れという言葉がぴったりの心地いい空気だった。
芹梨は結局モデルの仕事を引き受けて、何度か撮影に呼ばれているみたいだった。
直接芹梨から仕事の話を聞いたりはしていない。
話す機会は何度かあったが、俺はなるべくその話題に触れない様にしていた。
聞きたい気持ちが半分。
聞きたくない気持ちが、半分。
聞きたくないと言ったら語弊かもしれない。
聞きたくない訳ではなくて、聞いてしまったら俺の醜いエゴがまたふつふつとわき上がってきてしまうのではないかと思ったから。
そんな状況で、まさか今日、芹梨の撮影を見に来る事になるとは露にも思わなかったのだけれど。



