僕のミューズ



……………

ショーの当日は、昨日の豪雨が嘘の様に晴天だった。

今日のショーは比較的規模も小さく、見に来るのも学校の奴かその友達程度だ。

それでもショーのクオリティは決して低いものではない。
まだ技術的には未熟な後輩たちの、それでも勢いのあるショーになっている。

俺は控え室には顔を出さすに、そのまま会場へと向かった。


ショーの会場はリハーサルを何度も行った体育館。
真ん中に綺麗な長いランウェイが出来ている。

その回りを囲む様に長椅子が並んでいて、既にお客さんで埋まりつつあった。

俺は出口に近い方に一人で座る。

紺たちに誘われていたが、今日は一人で見たい気分だった。


…あの後、あかりはどうしただろうか。


雨のなか飛び出して、家に帰った時にはもうあかりはいなかった。

特に連絡もない。

昨日の今日だからあかりがちゃんと来るかが不安だったが、後輩から何も連絡がない所を見ると、ちゃんと来ているのだろう。


『遥…変わった』


昨日のあかりの言葉を反芻する。

確かに、俺は変わった。

何が俺を変えたのか、そんなのは考えなくてもわかってる。