目の前に広がっていた澄みきった青い空…。


目をこすりながらゆっくりと体を起こす。


その時初めて自分が屋上で寝てしまっていた事に気付いた。


ふと時計を見る。


授業が始まる時間はもうとっくに過ぎていた。


今から教室へ戻る気など全くなくもう一度その場に寝っ転がる。


―――。


「…達耶??」


一人で歩く帰り路…。


後ろから聞こえた声に足を止めて振り返った。