漆黒の姫君



馬の上の揺れにも慣れてきた頃、愛里は口を開いた。



「あ、の……。」



「なんでしょう?」



「ここは、何処ですか?」


自分で言っておいて変な質問だな…と思ってしまった。


しばらく無言で答えないエドガーに、愛里はやっぱりここは天国なの!?と焦る。





「…ここは、コーンウォールド国です。」





「こーん、うぉーるど…?」