疲れた、だって一時間以上もずっと歩きっぱなし しかもスクール鞄を持ちながら そこは何もない河原で、ただ石ころがたくさん転がってた 「ねえ、私に来てって言ってついて来たけどこの場所が何かあるの?」 「……」 女の子は何も答えずただぼんやり河原を見ている さすがに遅刻してまで来たんだから理由は教えてほしいって思って 「ねぇ「私の大切な人いなくなっちゃたの」 言葉を遮る様にそう言った声は少し震えていた