男子達の副担任の先生への下心丸見えな態度に、また映美佳がキレそうになってる。。。






毎回こんな感じで練習してたんだけど、これはこれで楽しかったような気がする。






…ついに明日が本番かぁ。







最初はあまりしゃべったことのない男子も含めての練習で、ものすごく緊張したけど、私が足を出すタイミングを間違えてもみんな明るくフォローしてくれたし……






私が今まで知らなかっただけで、もしかしたら私の周りにはいい人達がたくさんいたのかもしれない。






日々そう思っているうちにチームワークも良くなってきて、むかでも上手く走れるようになった。






よく知らない人だからって、飛び込むことを躊躇しちゃいけないんだね。






映美佳に言われた通り、『やらず嫌い』は少しずつ直そうと思った。










「じゃー、小谷と杉田お疲れ〜」



「明日、よろしくな。お先ー」






メンバーの男子2人が中庭から出て行って、私と映美佳はみんなの足を結ぶために使うひもをきれいに片付け、体操着から制服に着替えるために教室に向かった。








「は〜、暑いね。もう9月も後半なのに」



「明日も晴れるかな?暑くなるよね」



「あっ、日焼け対策しなきゃ」






映美佳と他愛無い話をしながら校舎に入ると、私の視界にいきなり見覚えのある人影が飛び込んできた。






…あれ?



あの人、松沢さん……?







あの、スラッと背の高いショートヘアの女の子……、間違いないよね?