「あのね、あかねちゃん…」



「んん?」






そう思って改まった瞬間、いきなり大音量の音楽が店内に響きだした。






な、何事…っ!?








「ああっ!ごめん!!音量調整の方法が分かんなくて、そのままにしてたんだった!電話だから出るねー」



「あ、うん…」






びっくりしたー。



あかねちゃんの電話の着信かぁ。






とりあえず驚いた心臓を左手で押さえながら、私は自分を落ち着かせるようにアイスティーを飲んだ。






「……うん。もうすぐ帰るよー?……え?買い物?……ソースと玉ねぎ?…あー、分かったよ」






…どうやらあかねちゃんのお母さんからの電話みたい。






あかねちゃん、大きな声でしゃべってるから、買い物頼まれてるのがバレバレなんだけど。。。