『潤兄…あれ以来、華恋の話は口に出さなくなったね……。また、ほとんど笑わなくなっちゃったし。』





『華恋ちゃんのこと大好きだったから、仕方ないわよ。…華恋ちゃんの部屋も「あのままにしといてくれ」って、潤悟が言ったのよ。今も自分の部屋じゃなく、華恋ちゃんの部屋にいるはずだわ。』




そう言うと、潤悟の母は拓巳の肩を軽く叩いた。







-- 仁の家。-----




華恋と連絡とれなくなってからも、華恋の部屋は、そのままになっていた。