「優衣〜♪」



席に座っていると、彼方の可愛らしい声が聞こえた。


「彼方!てか、なんで蘭蝶のみんなが転校して来たの!?」



「そんなの優衣が心配だからに決まってるよ!!」



私の質問に彼方が答えてくれた。



にしても、心配?なんでだろ?



「それは優衣が記憶喪失になって、いろいろ困ることがあるかもしれないから、僕達が助けてあげようと思って♪」



あ〜、なるほど…って…なんで彼方は私の考えてることが分かるの!?



「優衣が全部声に出しちゃってるから♪」




「うそっ!?声に出てたの!?」



「うん♪」



ヤバイヤバイ。



今度から気をつけよ。