キィ



屋上は運よく開いていた。


私はフェンスをこえて、空を見た。



私のせいで大切な人達が傷つくなら、私は生きたい、なんて思わない。



私がいなければ、皆が傷つかなければ、私はどうなってもいい。



私は覚悟を決めた。



「「「「優衣!?」」」」



その時、後ろから白虎の皆の声が聞こえた。