俺はあまりの羅騎さんの迫力に鳥肌がたった。 「凶器…ですか…?」 「そうだ…お前、怜斗のときの事件、覚えてるか?」 羅騎さんが聞いてきた。 「はい。覚えてます。」 忘れるわけがない……。 いや…むしろ忘れられないんだ…。 「じゃあ、その事件には優衣が関わっていたことも覚えてるな?」 羅騎さんの言葉に、俺は静かに頷いた。