黒板の前に立ち、問題を見た。 何、この問題。 「葉月さん?解けないの?(当たり前よ、大学の問題だからね。)」 ババアがそう言っていたけど、私は答えだけを書いて、チョークを置いた。 「書けたのね?どれどれ。(どうせ間違ってるんでしょ。)……せ、正解よ。」 「先生、この問題、簡単すぎるでしょ?」 小学生でも解けるよ、こんなの。 「(簡単とか、ありえない!)は、葉月さん、どうゆう勉強をしてるの?」 ババアが聞いてきたので、私は、