「良かったな…優衣…。」 「優兄…。」 絋兄が抱きついてくるのを阻止していると、優兄が穏やかな顔をして言った。 「迷惑かけてごめんなさい…。」 「何言ってんだよ。迷惑なんかじゃねぇよ。 戻ってきてくれてありがとな…。」 「優兄…。」 優兄は私の頭を撫でた。 「みんな…心配かけてごめんなさい…。 でも… ありがとう…。」 私がそう言うとみんな、にっこりと笑ってくれた。