「ああ、それなら──…」 ────…… 「なぁ、絋斗…優衣がもし起きなかったら俺達はまた大切な人を失うのか…?」 「優斗… 優衣は絶対に起きる…。 俺達と怜兄の妹なんだ…。 俺達が弱気になってどうする? 信じよう…優衣を…。」 二人はベッドで眠っている優衣を切なそうに見つめた。 「そう…だよな…。優衣を信じよう…。」 「ああ。……なぁ、優斗…優衣を蘭蝶と白虎の奴等に任さねぇか?」 「は?」