「フフッ。」
「?どうした?」
いきなり笑った私に、風雅は不思議そうに聞いてきた。
「私、愛されてるなぁ〜って……。」
「……。」
「私、怜兄に会った…。」
「は?」
「真っ白な世界に立っててね、また一人になっちゃったって泣いてると怜兄が目の前にいたの。」
「………。」
「会った瞬間、抱きついてね、怜兄は微笑んでくれたの…。
だから、ずっとここにいたいなって、思っちゃったの…。
でもね、怜兄にあっちに帰れって言われた。でも、迷ってたの…。また、怜兄をだけを不幸にしちゃうの?って…。でもね…聞こえたの…。
風雅の私を呼ぶ声が…。」
「え…?」
私の言葉に風雅は目を見開いた。


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